2018年1月アーカイブ

20180130_2108約3年ぶりの皆既月食や15年ぶりの火星の大接近など、今年は注目の天文イベントが目白押しだ。好条件の流星群が多いほか、探査機「はやぶさ2」も小惑星「リュウグウ」に到着する予定だ。

皆既月食は今年2回ある。

1回目は1月31日。国立天文台によると、全国で午後8時48分に欠け始め、月がすべて地球のログイン前の続き影に隠れて皆既になるのは午後9時51分。皆既は1時間以上続く。満月に戻るのは2月1日午前0時11分だ。月が欠け始めから終わりまで空高くにあるので、極めて観察しやすい。

月食は太陽と地球、月が一直線に並ぶ時に起きる。地球の影の中を月が通過することによって、月が欠けたように見えたり暗くなったりする。皆既になると月に太陽の光が直接当たらないが、地球の大気をかすめるように回り込んだ光でわずかに照らされる。大気を長く通る光は夕日が赤いように赤みが増すため、月は赤黒い赤銅色で光る。

ただ、その色は毎回同じではない。2011年の皆既月食は明るいオレンジだったが、1993年はかなり暗かった。その2年前に噴火したフィリピン・ピナツボ火山の火山灰が高層で光を遮ったからとされる。

国立天文台は、皆既中の月の色に注目して観察して欲しいと呼びかけている。

キャンペーンサイト
 https://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/201801-lunar-eclipse/
    黒・焦げ茶・暗い赤・明るい赤・オレンジのどれだったか報告を募る。

2回目の皆既月食は7月28日の夜明け前に起こる。午前3時24分に欠け始め、皆既になるのは午前4時半。北日本では欠けきる前に月が沈むが、東京など多くの地域では皆既のまま月の入りを迎える。天候に恵まれれば、富士山頂に皆既中の月が輝く珍しい「パール富士」が見られるかも知れない。

今年を逃すと、国内で見られる皆既月食は21年までない。国立天文台天文情報センターの縣秀彦普及室長は「今年は天文現象の当たり年。月食や火星大接近は夜空が明るい都会でも見やすいので、宇宙に親しむいい機会にして欲しい」と話す。

皆既月食は肉眼でも観察しやすく、欠ける様子や色の変化が楽しめる。さらに、望遠鏡や双眼鏡があれば、月のクレーターや色の濃淡がよくわかる。接眼部(のぞき口)にスマートフォンを近づけることで、欠けた月の撮影もできる。

ただ、皆既中の暗い月を撮影するには、やはりデジタルカメラが便利だ。

16日夜、東京都新宿区のオリンパスプラザであった皆既月食の撮影セミナーは、立ち見が出るほどの盛況だった。星空写真家の北山輝泰さん(31)が「望遠レンズで大きく写すか、広角レンズで風景と一緒に撮る方法がある」と解説。約40人の参加者は熱心にメモを取っていた。

北山さんによると、月を大きく写すには800ミリ以上(35ミリ判換算)の望遠レンズがあるといい。皆既中の月は暗いため、感度はISO6400で0・5秒ほどのシャッター速度にする。シャッター速度がこれより長くなると、地球の自転によるブレが目立ち始める。感度を抑えてザラつきのない写真を目指すには、月や星の動きを追尾する赤道儀を使うのが望ましい。

広角レンズで欠け始めから終わりまでを収めるには、24ミリより広いレンズが必要だ。最近はタイマーを使ってひたすら撮っておき、あとからパソコンで静止画をつなげる「タイムラプス動画」を作る人も増えている。

オリンパスの担当者は「スマホやインスタグラムで写真に親しむ人が増え、そこから一歩進んでちょっと難しい撮影対象にも挑戦したいという人が多くなっている」と話す。

火星が大接近するのは7月31日だ。火星と地球はおよそ2年ごとに接近を繰り返すが、火星がつぶれた楕円(だえん)の軌道で公転しているため、その近さは毎回違う。今回は03年以来の大接近で、夏の夜空にマイナス2・8等でまぶしく輝きそうだ。次に今年より近づくのは17年後までない。

見ごろは7月から8月いっぱいまで続く。レンズの直径が8センチほどの望遠鏡があれば、かつて「運河ではないか」と言われた黒っぽい模様も観察できる。同じ時期に木星や土星も観察しやすいとあって、望遠鏡メーカーのビクセン(本社・埼玉県所沢市)には早くも量販店などから望遠鏡の発注が相次ぐ。都築泰久・企画部長は「今年は望遠鏡が一本あるとかなり楽しめる年です」と話す。

また、8月に極大を迎えるペルセウス座流星群も今年は月明かりがなく、極めて条件がいい。暗い場所なら1時間に40個ほどの流れ星が見られる可能性がある。4月のこと座流星群や12月のふたご座流星群も、夜半に月が沈むと1時間に10~数十個の流れ星が期待できる。

ただ、星空観察は暗い場所での活動になる。11年には兵庫県で皆既月食を見ていた小学生の兄弟が車にはねられて死亡した。今月にもギタリストの藤岡幹大さんが観測中に高所から落下したことが原因で亡くなった。写真家の北山さんは「周囲に十分注意を払い、安全を確保して空を見上げて欲しい」と話している。(東山正宜)

<はやぶさ2、6月到着> 宇宙航空研究開発機構の探査機「はやぶさ2」が6月ごろ、小惑星「リュウグウ」に到着する予定だ。近づいて観測し、着陸できそうな場所を探して砂の採取に挑戦する。米国では、スペースシャトル以来となる有人ロケットの打ち上げをスペースX社が年内に計画している。

20180125__0938岡山県教委は24日、国の特別天然記念物オオサンショウウオと中国原産の外来種チュウゴクオオサンショウウオの交雑種6匹が鏡野町の吉井川で見つかったと発表した。オオサンショウウオの交雑種の確認は中国地方で初めて。繁殖が進めば在来種が絶滅する恐れがあり、同町が今後、捕獲調査を重ね、交雑種を隔離する。
県教委によると、チュウゴクオオサンショウウオは1970年代に食用などとして輸入された後、野生に放たれるなどして各地に広がったとみられる。交雑種は既に京都市や三重県名張市などで見つかっていた。外見での識別は難しいという。
県教委は2016年9月、水中を浮遊する排せつ物などのDNAから生物の生息状況を推定する調査で、吉井川水系の一部にオオサンショウウオの交雑種か外来種が生息している可能性があるとの結果を得た。17年8~11月、奥津湖周辺の9地点で計28匹を捕獲してDNA鑑定を実施。同湖上流域の3地点で捕獲した計6匹が交雑種と判明した。
6匹は体長42~77センチ、体重340~2810グラム。いずれもオオサンショウウオ、チュウゴクオオサンショウウオの孫世代に当たり、交雑種同士か、交雑種とオオサンショウウオの掛け合わせとみられる。オオサンショウウオの場合、体長77センチに達するには約50年を要するという。
県教委文化財課は「残念な結果。在来種の保護のため対策を急ぎたい」、真庭市オオサンショウウオ保護センターは「全国各地で交雑種が見つかっている状況を見て恐れていたが、岡山県内でも現実となってしまった」とした。
捕獲調査は18年度から、鏡野町が国、県の支援を受けながら取り組む。交雑種を隔離して飼育する施設も整備する。
京都市が同市・鴨川水系で実施した調査では、全体の約9割が交雑種だったという。今回の調査に携わった川崎医療福祉大の益田芳樹特任教授(動物分類生態学)は「京都の状況ほどではないと考えているが、これ以上、県内での生息地や数を拡大させないためにも捕獲後、隔離することが重要だ」と話した。
オオサンショウウオ 世界最大級の両生類で、日本の固有種。河川に生息して沢ガニや淡水魚を食べ、体長1メートル以上になる。岐阜県以西の本州と四国、九州の一部に分布しているとされ、国は1952年、特別天然記念物に指定した。岡山県内では旧湯原、川上、八束、中和の4町村(現真庭市)が国から生息地指定を受けており、同市では毎年8月、オオサンショウウオ(はんざき)を模したねぶたが練り歩く「はんざき祭り」が開かれる。

2018-01-02_112916今年の4月10日で開通30周年を迎える瀬戸大橋の車の通行台数(1日平均)が2016年度、過去最高の22,002台を記録し、初めて開通初年度の2倍を超えたことが、本州四国連絡高速道路会社のまとめで分かった。

2009年の通行料金「休日1000円」導入を契機に一気に増加し、その後も割引や料金引き下げが交通量を押し上げ、長年の低迷を払拭しつつある。

開通の1988年度は10,823台で、計画交通量(24,900台)の半分以下にとどまった。普通車で岡山県早島から香川県坂出間が片道で6300円と、「世界一高い」といわれた通行料金の割高感が影響したのは明らかだった。2018-01-02_113118

その後、中四国の高速道路網の整備などとともに次第に増えてはいったが、1998,1999年度の本州四国連絡橋の他の2ルート(神戸淡路鳴門自動車道、西瀬戸自動車道)開通に伴う多少の減少などもあり、1万5千台前後で推移する。

この間、通行料金は、1997年の消費税率5%化に伴い6,620円に上昇した後、料金見直しで98年に4,600円、2003年には4,100円(非ETC車)と徐々に引き下げられたが、大きな効果が見られなかった。

転機となったのが、インパクトのある料金が設定された2009年3月だ。他の高速道路と同様にETC車を対象に休日限定ながら1,000円とするなど大きな割引が導入された結果、交通量は前年度比37%増の20,528台に急伸する。

その後も休日割引や各種平日割引が設定された。交通量は、東日本大震災の影響があった2011年度を除き、2万台のラインを上回りながら微増傾向を見せている。そして2014年度から料金制度の抜本見直しで、ETC車は平日2,270円、休日だと開通時の3割程度の1,950円まで下がった。

本四高速によると、17年度は、ゴールデンウイークやお盆などの行楽期の天候に恵まれ、前年度を上回るペースで推移。同社広報課によると

「瀬戸大橋を使った本四間の行き来はもはや日常化している」という。

プリント年明け早々の1月2日の満月は、2018年で最も大きく見える満月です。
月は、地球の周りを公転しています。月の軌道は円形ではなく楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではありません。また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けてわずかに変化するため、月が地球に最も近づく位置(近地点)や、最も遠ざかる位置(遠地点)での距離は、上の図のように毎回異なります。満月における地心距離(地球の中心から月の中心までの距離)は、およそ35万6千キロメートルから40万6千キロメートルの間で変化します。そして、月の視直径(注1)は、地球と月との距離が近いときには大きく、遠いときには小さくなります。最も大きな満月は最も小さな満月に比べて、14パーセント視直径が大きく、30パーセント明るく見えます。

2018年で最も大きな満月となる1月2日には、月は6時49分に近地点を通過し、11時24分に満月となります。満月の瞬間の地心距離は約35万7千キロメートル、視直径は33分30秒角です。 プリント
2018年で最も小さな満月となるのは7月28日です。月は7月27日14時44分に遠地点を通過し、28日の5時20分に満月となります。満月の瞬間の地心距離は約40万6千キロメートル、視直径は29分25秒角です。

月を実際の夜空に並べて大きさを比べることはできませんが、上の図のように2018年最大の満月と最小の満月を比較すると、大きさの違いがよくわかります。

最近では大きく見える満月が話題にのぼり、注目されるようになってきました。しかし、数字ばかりを気にするのではなく、実際に空に目を向けて月を眺めてみましょう。
1月2日の日の出前、西の空に目を向けると、天気が良ければ近地点通過のころの「ほぼ」満月が、沈んでいくようすを見ることができます。そして、月の入りからしばらく経つと、日の出を迎えます。満月の時の月は、地球をはさんで太陽とは反対の方向にあるということを、実感できるかもしれません。
「日の出前の空に惑星が大集合」のトピックスでも紹介していますが、このころは水星も観察しやすくなっています。早起きして水星、2018年最大の月の入り、そして日の出を眺めてみてはいかがでしょうか。西も東も空の低い位置までよく見える場所で観察してみてください。


「スーパームーン」とは定義がはっきりしない言葉

OLYMPUS DIGITAL CAMERA例えば「満月」という言葉には、「月と太陽の視黄経の差が180度になった瞬間の月」という、はっきりとした定義があります。(「視黄経」の意味についてはここでは触れません。)しかし、「スーパームーン」という言葉には、このようなはっきりとした定義がないため、それぞれの人が微妙に違う意味で使っているようです。多くの方は、「スーパームーン」という言葉を「とても大きな満月」くらいの意味で使っているかもしれません。

もちろん、大まかな話をしているときにはそれでまったく問題ないでしょう。しかし、「次の『スーパームーン』はいつか」など、多くの人の頭に当然浮かぶ疑問を詳しく考え始めると、とたんに困ったことになります。

月の見かけの大きさは、観察している人と月との距離によって決まります。つまり、月が「とても大きい」ということは、月が「とても近い」ということを意味します。では、「とても近い」とはどれくらいの距離のことを言うのでしょう。地球と月の平均距離が38万4400キロメートルですから、37万キロメートルより近いと「とても近OLYMPUS DIGITAL CAMERAい」のでしょうか。それとも、36万9000キロメートルを下回らないと「とても近い」とは言えないのでしょうか。

そのような判断基準が決まっていないため、「次のスーパームーンはいつか」という問いには、残念ですが答えを出すことができません。

最大の満月の大きさを感じるのは難しい

それでは、1年のうちの最大の満月は、どのくらい大きいのでしょう。それは、目で見てわかるものなのでしょうか。

月までの距離から計算すると、最大の満月は、最小の満月に比べて、直径で約14%、面積で約30%大きいことがわかります(2016年)。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA最大の満月と最小の満月を並べて比べると、大きさの違いがはっきりとわかります。

ただ、残念ながら、最大の満月を夜空で見ただけで「今日の月は大きい」と感じるのは、たいへん難しいと思われます。月の大きさを何か月もの間正確に覚えておくのが難しいためです。

地平線に近い月が大きく見えるのは錯覚

しかし、夕方昇ってきたばかりでまだ高度の低い満月を、とても大きく感じたことがあるという方は多いと思います。これはどういうことなのでしょう。

実は、地平線近くの月が大きく見えるのは、観察している人の錯覚なのです。(錯覚だとわかっていても、それでもやはり大きく見えますが。)

地平線近くの月を見て「今日の月はずいぶん大きいな」と感じるのは、この錯覚による場合がほとんどだと思われます。

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