2017年5月アーカイブ

2017-05-30_135927深さ約1千メートルの海底にある「深海熱水噴出口」の付近で、天然の発電現象が起きていると、海洋研究開発機構(JAMSTEC)と理化学研究所のチームが突き止めた。燃料電池と同じしくみで、生命の起源や進化に関係した可能性もあるという。研究成果はドイツの科学誌に発表された。

熱水噴出口は海底からマグマ由来の熱水が噴き出している場所。熱水をエネルギー源にする生き物がすみつき、周辺に複雑な生態系をつくっている。1977年に発見され、生命が深海で誕生した説の元になった。

研究チームは、熱水に大量に含まれる硫化水素や、海水中の酸素、噴出口付近にたまった電気を伝えやすい鉱物に注目。水素と酸素を化学反応させて発電する燃料電池と同じしくみがそろっており、自然に発電していると仮説をたてた。

ログイン前の続き沖縄本島から北西約150キロ、水深約1千メートルの「沖縄トラフ」に水中無人探査機を潜らせ、熱水噴出口がある煙突状の構造物「チムニー」付近の電圧を調べた。すると硫化水素を含む熱水から海底の硫化鉱物を通じ、酸素を含む海水に向かって電子が移動し、ごく弱い電流が発生していた。電圧は数百ミリボルト。電気を流して微生物を育てる「電気培養」という方法でかける電圧と同程度という。

同機構海底資源研究開発センターの山本正浩研究員は「電気が深海での生命の誕生や進化に影響した可能性も考えられる。宇宙で似た場所を探せば、地球外生命体の探査に役立つかもしれない」と話す。

2017-05-22_091930世界中で猛威を振るったランサムウェア「WannaCry」に感染したPCの98%は「Windows 7」搭載だった--。ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labのグローバルリサーチ担当ディレクター、コスティン・ライウ氏が5月19日(現地時間)、自身のTwitterアカウントでバージョン別感染率グラフをツイートした。

「WannaCryのWindowsバージョン別感染で、最悪だったのはWindows 7 x64だった。Windows XPはほとんどない」と説明する。2017-05-22_092012

「Windows 7」はまだ米Microsoftのサポート対象であり、WannaCryを回避するためのセキュリティアップデートはWannaCryまん延の2カ月前には公開されていた。

MicrosoftはWannaCry発生直後にサポートを終了したWindows XPなどに対してもセキュリティパッチを公開したが、Kasperskyの調査によると、被害に遭ったユーザーのほとんどが、正規のセキュリティアップデートを適用していなかったことになる。

米分析会社Net Applicationsが毎月発表している世界OS市場のバージョン別シェアでは、4月の時点でWindows 7のシェアが48.5%でトップだった。Windows XPは7.04%だ。

2017-05-20_090114学名も「サザエ」でごさいます・・・
岡山大大学院の福田宏准教授(貝類分類学)は19日、日本のサザエが学名のない新種であることを突き止め、新たに命名したと発表した。別種の中国産と混同されていたことなどを明らかにし、和名の「サザエ」を万国共通の呼び名とした。
生物の学名は国際動物命名規約に基づき、決められる。福田准教授の研究成果と学名は16日、規約に沿い、国際的な専門雑誌電子版で公表された。
福田准教授は過去250年分の欧米の文献を調べた。サザエの学名として従来使われてきた名称は、江戸時代に当たる1786年に登場。名称の根拠となった古い図録を確認すると、日本のサザエとはとげの特徴などが違う別種で、中国に分布するナンカイサザエ(和名)と分かった。
日本のサザエは1848年、英国の貝類学者に描かれたが、誤ってナンカイサザエに分類された。
1995年に日本人学者が両者を別種と見抜くまで誤りは引用され続け、学名は検証されなかった。
福田准教授は「『サザエに学名がないはずがない』という先入観などによって長い間、誤りに気付かなかったのではないか。他の種についても正確な分類を調べ直す必要がある」と話す。

2017-05-15_204036「Current Biology」で発表されたある研究の著者たちは、ミツバチの巣の寄生虫として知られるオオハチミツガ(Galleria mellonella)の幼虫が、プラスチックを食べて分解できることを発見した。今回の発見により、分解に非常に長い時間を要するプラスチックが原因となる環境汚染の有効な解決策が見つかる可能性がある。
ケンブリッジ大学がスペインのカンタブリア生物医学・バイオテクノロジー研究所との協力で行った研究は、偶然始まった。アマチュア養蜂家でもあるベルトッキーニが、ミツバチの巣箱から蜜蝋の寄生虫を除去しようとしたときのことだ。

幼虫たちをビニール袋の中に入れたあとベルトッキーニは、短時間で袋が小さな穴でいっぱいになったことに気づいた。「巣箱を掃除している間、わたしは虫たちをプラスチックの袋の中に集めました。しばらくすると、プラスチックの袋が穴だらけになっていたのです」

ベルトッキーニはいくつかの実験を行うために、すぐにケンブリッジ大学のパオロ・ボンベッリとクリス・ハウに連絡した。

研究チームはビニール袋の中に100匹ほどの幼虫を入れた。12時間後には、なんと92mgのプラスチックが消滅していた。分析により、研究者たちは幼虫の消化プロセスがポリエチレンの化学結合を破壊し、プラスチックを分解してエチレングリコールに変化させることを発見した。

通常、ポリエチレンの袋は分解するのに100年以上かかる。「プラスチックは世界的な問題です。今日、プラスチックのゴミは川や海にはもちろん、どこにでもあります」と研究チームは説明する。

だが、オオハチミツガの分解は非常に速い。ポリエチレンを分解するために硝酸のような腐食性の物質や微生物を用いるほかの手法では、プラスチックを分解するのに数カ月はかかる。

「どのようにしてオオハチミツガがこの能力を進化させたのかは、わたしたちにもわかりません」とベルトッキーニは言う。「しかしこのプロセスを引き起こすための分子が存在するなら、それを分離して、大規模に複製し、プラスチックゴミを分解するために利用できるでしょう」

 

2017-05-14_161630=ランサムウエア(WannaCry2.0)
パソコンのファイルやプログラムを凍結させ、復旧と引き換えに金銭を要求するウイルス。ランサムは「身代金」の意味。メールに添付されたファイルを開くと感染するケースが多い。端末の画面をロックするほか、ファイルを勝手に暗号化することで使用できなくするのが手口。
世界規模で被害が急増しており、日本でも拡大。情報セキュリティー会社「トレンドマイクロ」(東京)の調査では、日本国内のランサムウエア検出台数は2016年で6万5400件を超え、前年の9.8倍に急増。2017-05-14_215859
(出典:カスペルスキー社)

=サポート詐欺
海外では2012年ごろから「サポート詐欺」が確認され、日本でも昨年から徐々に増えていた。同社への国内の顧客からの問い合わせは、今年前半は月数十件だったが、8月に116件、9月には371件に増えた。10月も前半だけで180件に上った。実際に金銭をだまし取られたケースも数件あった。

代表的な手口は、インターネットを利用中に突然、「あなたのコンピュータでウイルスが見つかりました」などの警告表示がモニター上に出現。日本語の音声で「あなたの個人情報、写真、クレジットカード情報が危険にさらされている」と警告したり、警告音を発したりするケースもある。次に、「ウイルス除去」をうたうサイトが勝手に表示される。

サイトには電話番号が記されており、同社が試しに電話したところ、日本語を話す女性のオペレーターが出て、サポートのため遠隔操作を可能とするソフトをインストールするよう要求。「遠隔操作でパソコンのウイルスを調査する」と言い、ファイルを開くなど調査しているふりをした。その後、実際には感染していないウイルスを取り除くために2万~4万円程度のサポート契約を結ぶよう要求されたという。

警告が表示された段階では、何も感染していないので、操作に全く支障が出ない。だが遠隔操作を受け入れてしまうと、パソコンが乗っ取られたも同然となる。海外では、遠隔操作で身代金型ウイルスを感染させるケースが確認されている。最も大切なことは、現れたサイトの電話番号に電話を掛けないことだ。

同社が確認したところ、このような日本語サイトは五つほどあり、電話番号も10以上見つかった。同社は「一般のサイトにアクセスしていても誘導されるので、注意が必要だ。危険なサイトに接続されないようにセキュリティーソフトを入れ、電話をしないことが大切」とアドバイスしている。

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