2016年11月アーカイブ

2016-11-18_145354オーストラリアで20年ほど前、誰かがペットの金魚を何匹か小川に捨てた。金魚は成長して川を下り、あちこちに卵を産みつけた。さほど時を置かずして、川は金魚でいっぱいになった。

マードック大学(本部は西オーストラリア州パース)の研究チームは、オーストラリア西南部のバス川に野生化した金魚が侵入した背景を、そう推測する。研究者たちは2003年以来、野生化した金魚を追跡し、捕まえて凍死させたり実験室で分析したりするなど、何とか制御しようとしてきた。だが、そうした取り組みにもかかわらず、バス川で繁殖している金魚は体長16インチ(約40センチ)、重さ4ポンド(約1.8キロ)を超し、2リットル入りのペットボトルほどのサイズにまで巨大化している。

野生化した金魚は世界でもっともやっかいな繁殖型水生生物の一つに数えられる
ここ数年間ではアメリカのネバダ州、コロラド州、カナダのアルバータ州などで激増ぶりが報告されている。しかし、マードック大学の研究チームの代表スティーブン・ビーティによると、バス川の金魚の成長率は、これまで知られている限り世界で最も高い。ビーティの研究チームが野生金魚の制御プロジェクトで成果をあげられれば、オーストラリア以外にも重要な情報を提供できるだろう。

金魚は(コイ科)のフナを原種に飼育観賞用に品種改良された魚で、最初は古代中国の庭園の池で飼われていた。何世紀もの間、金魚は幸運と富の象徴として崇められてきた。この珍しい魚は1800年代の中期、アメリカにもたらされ、しばらくすると、どこにでも見られる平凡な魚になった。

金魚の来歴を調べている歴史家カトリーナ・ガリバーによると、この魚の平凡化にはアメリカ政府が果たした役割が大きい。1800年代後期、アメリカ政府が漁業委員会を新設した際、広報活動の一環としてワシントンの住民たちに金魚を無料で配った。その数は数年間で2万匹にものぼった。その後も、カーニバルなどの時に無料の金魚が配られたりしたことで、金魚という魚は「使い捨て」の「どうでもいい生き物」といった誤ったイメージが人々の間に植え付けられてしまったのだという。ところが現実には、川に捨てると、特にそこがバス川のように水温が高くて栄養が豊富にあり、比較的よどんだ水中だった場合、とんでもない変化が起きる。

その一つが外観の変化である。金魚は小さな水槽から解き放たれると、フットボールほどのサイズにまで膨らむ。色も、数世代のうちに元来の黄色や茶色へと先祖返りする。

生態系にも悪影響をおよぼす
金魚は湖沼や川の底を泳ぐので、水生植物の根を抜いてしまう。そして水底の堆積物をかき回して栄養素を散乱させ、藻類の異常繁殖を促す。金魚は主に、そうした藻類や無脊椎生物、魚類の卵などをエサにして成長する。さらに悪いことには、未知の病原や寄生虫をあちこちへと運ぶ役割も果たす。

メスの金魚は毎年4万個もの卵を産む
淡水魚の中では抜きん出た数だ。しかも、他の野生のコイ科の魚とも交配することができる。そのうえ自然の天敵がいないから、稚魚の大半は産卵可能な成魚に育つ。かくして、野生の金魚がどんどん繁殖を繰り返すのである。

野生の金魚は根絶できるのか?
ひとたび野生で生息しだすと、除去するのはきわめて難しい。

2016-11-15_211936日立製作所は15日、国内で初めてレンズを使わずに撮影ができる「レンズレスカメラ」の技術を開発したと発表した。特殊なフィルムを画像センサーに貼るだけの構造で、カメラを大幅に小さく、安くつくれるという。工場や公共施設などでの監視カメラ用に開発を続け、2年後の実用化を目指す。

普通のデジタルカメラは、レンズで外からの光を屈折させてモノや景色の像を結ばせ、画像センサーで読み取る。「レンズレスカメラ」は像を結んでいない光を読み取り、特殊なフィルムが起こす光の干渉の具合を元にパソコンの画像処理で像を再現する。画像処理によって、撮影後でも写真の焦点を自由に変えられるという。

日立によると、レンズを使わないことで、デジカメやスマートフォンのカメラの光を読み取る部分の厚みを、通常の数十分の一程度にできる。フィルターの価格もレンズより大幅に安く、量産しやすいという。

「レンズレスカメラ」の開発では米国の大学や企業に先行例があるが、日立とは別の画像処理方法を使う。日立の方式はそれよりも計算が数百倍速いといい、1秒間に約30コマの動画撮影もできるという。

スーパームーン

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2016-11-12_235342今月14日夜、月が今年1番大きく見える満月「スーパームーン」になる。地球と月の距離は、満月としては68年ぶりとなる距離まで近づく。

  • 今年最小に見えた4月22日の満月と比べ、見た目の直径は1・14倍になり、3割ほど明るく見えるという。

月は、地球の周りを楕円だえん形の軌道を描いて回っており、地球と月の距離は35万~40万キロ・メートルほどの間で変化している。

国立天文台によると、14日午後8時21分に地球と月の距離が35万6509キロ・メートルまで接近。
満月となる同10時52分の時点で35万6520キロ・メートルで、1948年1月の満月に次ぐ近さになるという。地球と月が今回より近づく満月は、18年後の2034年11月26日になる。

気象庁によると、14日夜は全国的に雨や曇りの予報で、月を観察するにはあいにくの天気になりそうだ。

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スーパームーンという用語は、占星術師のRichard Nolleが1979年に以下のように定義した。

軌道中で地球に最接近(90%以内)した新月または満月。即ち、地球と月と太陽が直線上に並び、月が地球に最も接近した状態。

Nolleはまた、スーパームーンの位置にある月は「地球物理学的ストレス」の原因になると主張した。Nolleは、なぜ90%という数字が選ばれたかについては言及しなかった。

近年では、特に最接近して近点から前後1時間以内に満月または新月を迎えることを「エクストリーム・スーパームーン」 (Extreme Supermoon) 、あるいは「エクストラ・スーパームーン」 (Extra Supermoon) と呼ぶ場合があり、このような満月はおよそ18年に1度の割合で観測できる(1950年以降では、1955年、1974年、1992年、2011年、2014年が該当する)。なお、2016年のスーパームーンでは月と地球の距離が68年ぶりに最接近する(35万6511kmの距離まで月と地球が最接近した約2時間半後に満月を迎える)が、前述の近点から前後1時間以内という「エクストリーム・スーパームーン」の条件には該当しない。

一方、スーパームーンという用語は天文学界では用いられず、代わりに"perigee-syzygy"(近点惑星直列)や"perigee full/new moon"(近点満月/新月)という言葉が使われている。
「近点」は、月が軌道中で地球に最接近する点であり、「惑星直列」は、地球と月と太陽が一列に配置した状態で、満月及び新月の度ごとに生じる。従って、スーパームーンは、上記2つの組み合わせとみなせるが、毎回完全に一致する訳ではない。

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