2015年3月アーカイブ

広東省の南方報業伝媒集団発行が発行する「南方都市報」30日付によると、中国桜花産業協会の何宗儒会長は29日、桜の原生地は中国であり、日本でも韓国でもないと述べた。その上で、桜は「日本で光り輝く存在になった」と主張した。なお、少なくとも日本の研究者は桜そのものについて「自国の固有種」とは主張していない。その意味で、何会長の「力説」はややピントはずれだ。

日韓の“桜論争”は、18世紀に日本での品種改良で誕生したことが定説だったソメイヨシノについて、韓国文化庁や韓国国立山林学院が「済州島の王桜が起源」と主張したことで始まった。
韓国側論者が特にこだわるのは、東京都が米国ワシントンD.Cに贈ったソメイヨシノで、毎年春先ごろには「実際には済州島の王桜だ」とメディアがこぞって報じる。

ただし、王桜は1908年にフランス人神父が初めて採取。新種と確認されたのは1912年初頭だ。東京都の尾崎行雄市長がワシントンに桜の苗木を贈ったのは同年3月。韓国の一部研究者は韓国を支配していた日本が済州島より大量の王桜を持ち帰り、改良した上で大量に増やして米国に贈ったと主張するが、歴史を改竄でもしないかぎり、ありえない「ドラマ展開」だ。

一方、中国桜花産業協会は29日に記者会見を開催し、何宗儒会長が「われわれは日韓に論戦を挑むのではない。事実を述べるだけだ。多くの史料と証拠は桜が発生したのは中国であることを示している」と強調した。

何会長は、桜が原生していたのはヒマラヤ地域(現・チベット自治区)と説明。中国の唐代に日本にもたらされたと述べた。なお、日本の研究者も「桜はヒマラヤ地域から広まった」と広く認めており、何会長の主張と特に矛盾はない。

何会長は「桜の起源は中国にあり、日本で光り輝くことになった。韓国は何もしていない」と述べた。

中国桜花産業協会は2013年に発足した民間団体。本拠地を広州市に置く。桜文化の普及や関連産業の振興などを目指す団体だ。

ミカンの皮とヨーグルトに含まれる成分を同時に摂取すると、花粉症が和らぐとの研究結果を、愛媛大の菅原卓也教授(食品機能学)らが28日、岡山県で開催中の日本農芸化学会で発表した。

研究チームは、花粉症への抵抗力を高める食品の開発につながる成果としている。

チームは、温州ミカンの皮に含まれるポリフェノールの一種「ノビレチン」と、牛乳成分のたんぱく質「βラクトグロブリン」が、それぞれ花粉症に関わる炎症反応を抑える働きを持つことに着目。
26人のスギ花粉症患者の同意を得て、牛乳成分を含む飲むタイプのヨーグルト(150ミリ・リットル)に、すり潰した皮を混ぜたものを、1日1回飲んでもらった。

飲み始める前と2週間後に、花粉症の原因物質を両目に点眼し、点眼30分後の症状を比べたところ、飲んだ後は全員かゆみなどの自覚症状が大きく低下,

結膜炎の指標になる眼球表面の温度上昇も、約半分に抑えられた。

花粉症は体内の花粉に免疫細胞が反応、ヒスタミンなどの化学物質が放出されるのが原因とされる。チームは、ミカンの皮と牛乳の成分の相乗効果が免疫細胞の反応を弱め、化学物質の放出を抑えるとみている。

2015-03-27_140304鳴き声の鑑賞用として輸入された外来の鳥が、日本の森林で生息域を広げていることが環境省生物多様性センターの生態系調査で明らかになった。

分布が拡大しているのは、元々中国南部から東南アジアにかけて生息し、鳴き声鑑賞用として輸入されたガビチョウとソウシチョウ。1980年代から野外に定着しはじめ、ガビチョウは南東北や関東西部、北九州北部などから徐々に分布域を広げていた。ソウシチョウは関東以西を中心に飛び火状に分布を広げていた。地域によっては、一番数の多い鳥になっている。

特にソウシチョウは、増えることで、同じような環境にすむウグイスの繁殖力が下がることが知られている。ガビチョウ、ソウシチョウとも生態系に害を及ぼす種として「特定外来生物」に指定されている。

2015-03-27_140826情報収集衛星「光学5号機」を載せたH2Aロケット28号機が26日午前10時21分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。

内閣衛星情報センターは「衛星は予定の軌道に投入された」と発表し、打ち上げは成功した。

情報収集衛星は、他国の軍事関連施設などを監視する事実上の偵察衛星。高性能デジタルカメラで昼間に地上の様子を撮影する「光学衛星」2基と、電波で夜間も観測できる「レーダー衛星」3基が運用中で、世界のあらゆる場所を1日1回以上、監視できるとされる。

光学5号機は、5年の設計寿命を超えた光学3号機の後継機。60センチの物体を識別するとされる3号機より、撮影能力は向上しているという。

H2Aの打ち上げは、年度内で過去最多となる5機目で、この半年間に4機が集中した。打ち上げ成功は22回連続。成功率は96・4%となり、国際的な信頼の目安とされる95・0%を上回っている。

2015-03-20_150340青色発光ダイオード(LED)の光を当てると昆虫が死ぬことを、東北大の研究チームが発見した。波長がより短い紫外線の毒性は知られていたが、可視光の殺虫効果を確認したのは初めてという。薬剤を使わない害虫防除装置などへの応用が期待される。

研究チームはLEDを使ってさまざまな波長の光を昆虫のさなぎに照射し、羽化できずに死ぬ割合を調べた。その結果、波長が467ナノメートル(ナノは10億分の1)などの青色光は、ショウジョウバエに対して紫外線より高い殺虫効果があり、直射日光に含まれる青色光の約3分の1の強さで7~9割超が死んだ。卵や幼虫、成虫も死んだ。

殺虫効果を示す青色光の波長や強さは昆虫の種類によって異なる。蚊は全てを殺すには直射日光の1・5倍の強さを要したが、小麦粉などに付く害虫のヒラタコクヌストモドキは、直射日光の約5分の1の強さで全て死んだ。

メカニズムは不明だが、青色光のエネルギーによって体内で有害な活性酸素が発生し、細胞を傷付けるためと推測。光が生物に与える影響の研究にも応用できる。

2015-03-19_135614米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気局(NOAA)は16日、2014年の平均気温が1880年以降で最も高かったとする分析結果を発表した。1880年以降の上位10位のうち、1998年を除くすべての年が02年以降に集中しており、NASAは「要因の多くは二酸化炭素などの排出量が増えたことにある」としている。

NASAとNOAAは世界約6300カ所の観測データなどを分析し、14年が最も気温の高い年だったと認定した。NOAAによると14年の世界の平均気温は14・59度で、これまで最高だった05年と10年の14・55度を上回った。

14年はロシア極東部、米西部、南アメリカ内陸部の一部、欧州の大部分、北アフリカ、オーストラリア沿岸部で記録的な暑さになった。一方、米北部は異例の気温の低さだった。またNOAAは、各地で大型台風などの大量発生や干魃、海氷の減少などの異常な気象現象がみられたとしている。

NASAは「14年の記録的な暑さは、(太平洋赤道域東部の海面水温が上昇する)エルニーニョ現象が起こらないなかで記録された」と指摘。次にエルニーニョ現象が起きた場合は、さらに気温が上昇する可能性があるとみられている。

2015-03-15_203357国の特別史跡・旧閑谷学校(備前市)にある樹齢100年の2本の楷の木(カイノキ)の樹勢に衰えがみられたことに伴い、専門機関で試みられていたクローン再生が成功し、15日に後継樹として里帰りする。

育苗などを専門とする森林総合研究所林木育種センター関西育種場(勝央町)が、旧閑谷学校顕彰保存会の依頼を受け、同じ遺伝子を受け継ぐ後継クローン苗木の増殖に取り組んだ。同センターは天然記念物など巨樹や名木のうち衰弱している樹木を対象にした「林木遺伝子銀行110番」を行っている。

昨年2月、2本のカイノキから長さ約20センチの枝36本を採取して、台木に接ぎ木し、20本がクローン再生に成功した。そのうち成長のよい41~25センチの4本が里帰りする。

カイノキは、ウルシ科の落葉高木で、美しい紅葉が特徴。儒学の祖・孔子の墓所に由来し、別名「孔子の木」といい、学問の聖木とされる。中国の孔子の墓所で弟子らによって植え継がれ、各地の孔子廟にも植えられてきた。

旧閑谷学校の2本は大正4(1915)年に当時の農商務省林業試験場長が孔子の墓所を訪れ、種を持ち帰って育てた。日本初の導入といわれ、今年で樹齢100年。樹高14・5メートルと16・4メートルの巨木で観光名所にもなっている。

だが、温暖化や異常気象などで紅葉の色づきが悪く、衰えも目立ってきたため、同保存会が後継樹の育成に計画した。「いますぐ倒木のおそれはないが、貴重なDNAを後世に伝えたかった」という。

2015-03-13_123925三菱重工業は12日、500メートル先まで、ケーブルを使わずに電波で電気を送る実験に成功したと発表した。

地上から3万6000キロ・メートル離れた宇宙空間で太陽光発電を行って地上へ送電する、「宇宙太陽光発電」の実現に不可欠な技術で、今回の距離は国内では最長という。同社はまずは数年以内に、送電ケーブルの敷設が難しい山間部にある設備などへの送電に、この技術を実用化したいという。

実験は2月24日に同社神戸造船所(神戸市)で行われた。10キロ・ワットの電力をマイクロ波と呼ばれる電波に変換して、アンテナから500メートル先に送り、パネル状の装置で受信。再び電力に変換して発光ダイオードを点灯させた。

宇宙太陽光発電は天候などに左右されないため、発電効率が地上より10倍高いのが特徴。2030~40年代に実現するとも言われている。

2015-03-02_213151「琵琶湖は約450万年前、東海地方にあった巨大湖の一部だった」とする新しい仮説の検証に、滋賀県立琵琶湖博物館(草津市)が取り組んでいる。
これまでは現在の三重県伊賀地方に約400万年前にできた小さな湖が、地殻変動で北上して琵琶湖になったというのが定説だった。しかし、琵琶湖固有の生物種の遺伝子解析などから、50万年程度さかのぼる可能性が出てきた。世界有数の古代湖、琵琶湖のルーツに迫ろうとする研究が注目を集めている。

琵琶湖は、約400万年前に伊賀地方にできた「大山田湖」が、断層運動に伴って伸縮を繰り返しながら移動し、約40万年前に現在の姿になったとされる。琵琶湖の固有生物約60種の多くも、その後誕生したと考えられてきた。
ところが近年、この定説を覆す研究結果が出された。京大や東大の研究によると、ゲンゴロウブナは約450万年前、イサザは約290万年前、ホンモロコは約170万年前に元の種から分化したと推定された。
約450万〜200万年前ごろ、現在の濃尾平野と伊勢湾を含む一帯には、学術上「東海湖」と呼ばれる巨大な湖があったとされる。2012年には、津市の約400万年前の地層から琵琶湖固有種「スズキケイソウ」に似たケイ藻の化石が見つかった。発掘地点はこの東海湖の範囲で、直径が通常のケイ藻の約2倍あり、広い湖に適応して進化したとみられる。

こうした遺伝子研究から、大山田湖は東海湖の一部だったとする説が浮上。スズキケイソウに似た化石も、東海湖と琵琶湖の変遷がつながっている可能性を示唆しているという。
琵琶湖と東海地方は、鈴鹿山脈が約200万年前に隆起して隔てられた。この地域から東海湖の痕跡を示す堆積物が見つかれば有力な証拠になるが、まだ発見できていない。

◇興味深い仮説、多面的な検証を
東海湖の地層に詳しい星博幸・愛知教育大准教授(地質学)の話 古琵琶湖と東海湖が鈴鹿山系の隆起より前に存在したのはほぼ確実で、同じ湖だった可能性はある。近年は日本列島の成り立ちを、今回と同じように生物の遺伝子から説明する例もある。興味深い仮説で、多面的な検証を期待したい。

◇古代湖
10万年以上にわたって存在する湖。世界で24カ所(2012年時点)が確認されている。最も古いのはバイカル湖(ロシア)で、少なくとも約3000万年前には存在していたとされる。琵琶湖は7番目に古い。一般的に湖は河川から流入する土砂などで埋まっていくため、現存する湖の多くは1万年以内とされる。生物が独自の進化を遂げており、固有種が多い。

くちばしの秘密

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2015-03-02_110824

イスカはスズメよりやや大きく、特徴的なくちばしを持っていることで知られる。左右が互い違いになっていることから、英名では「クロスビル」(交差するくちばし)と呼ばれる。また「イスカの嘴(はし)の食い違い」というように、物事が食い違って思うようにいかないことの例えにもなっている。

このくちばしが役に立つのは食べ物をとる時だ。マツやスギ、モミなどの針葉樹のタネを好む。松ぼっくりの、うろこのような硬い外皮をくちばしでこじあけて、中のタネを食べる。

針葉樹の実は年や地域によって実り具合が違うため、イスカは食べ物を求めて長距離を移動することでも知られる。ヨーロッパでは数千キロを移動した例もあるという。日本では秋から冬にマツなどの針葉樹の森で見られるが、その数は食べ物がどれだけあるかに左右され、年によって変動が大きいようだ。

他の多くの小鳥と違い、イスカは食料が豊富にあれば、冬にも子育てをする。オスは全体的に赤っぽい色、メスは黄褐色をしている。

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