2013年10月アーカイブ

1時間のネット・ゲームは日光を1時間浴びたのと同じ?

寝る前にパソコンやスマホでメールチェックをしていると、太りやすくなる??。スタイルに気を使い、寝ている間の美容習慣も欠かさない女性の皆さんにとっては、意外な盲点かもしれません。

ニューヨークのレンセラー工科大学の照明研究センターの研究によれば、就寝前にバックライトの液晶画面を見続けていると、睡眠や体内時計を司るメラトニンというホルモンの分泌が大幅に抑えられることがわかりました。

僕たちが寝ている間には、脳の松果体(しょうかたい)というところからメラトニンが分泌されていま2013-10-31_165639_2す。メラトニンは夜の間は活発に分泌されますが、朝の光が目から入って脳の視交叉上核(しこうさじょうかく)という神経細胞に届くと、分泌はストップされます。そしてストップしてから14?16時間ほどで再び分泌されて眠くなるというサイクルがくり返されていて、これによって体内時計はリズムを刻んでいます。

同センターの研究では、就寝前に60分間スマホやタブレット端末でインターネットやゲームをした人は日光を60分間浴びたのと同じようにメラトニン分泌が抑えられ、2時間画面を見続けた場合は、さらに大幅に抑えられることもわかりました。

パソコンやスマホ画面から出るブルーライトは健康に影響する

パソコンの液晶画面やスマホ、LED照明などからは、ブルーライトという、波長が長くエネルギーの高い光が発せられています。最近、このブルーライトと目や全身の健康との関連が注目されるようになってきました。

自然に沿った生活では、昼間にブルーライトを浴びて「昼です。活動する時間です」というシグナルがもたらされ、夜になって暗くなりブルーライトが注がれなくなると、「夜です。寝る時間です」というシグナルがもたらされます。ところが夜、寝る前にパソコンやスマホでメールチェックをしていると、夜になっても目からブルーライトが入り、脳は昼と勘違いして「覚醒モード」を続けてしまう可能性があるのです。そのため、メラトニン分泌が乱れ、体内時計のリズムも狂いやすくなるというわけです。

「夜の明るさ」がメタボやがんの一因になる可能性がある

では、体内時計が狂うとどうなるのでしょうか? 睡眠に影響が出るのはおわかりだと思いますが、それだけでなく、メタボリックシンドロームやがんのリスクも高まることがわかってきました。

オハイオ州立大学のグループが、昼明るく夜暗い環境で過ごしたマウスと、夜も光を浴びて過ごしたマウスの体重増加を8週間にわたって調査した研究によれば、夜明るい環境で過ごしたマウスは1週間目には顕著に体重が増え始め、8週間後の体重増加率は通常の環境で過ごしたマウスより50%も高いという結果でした。夜明るい環境で過ごしたマウスは、日中の食事量が55%と大幅に増えていました。夜行性で本来は夜に食べるはずのマウスが、夜明るい環境で過ごすとサーカディアンリズム(体内時計)が狂ってしまい、昼間に食べるようになってしまいました。人間も同様に、夜明るい環境で過ごすとサーカディアンリズムが狂い、体重増加に影響する可能性が指摘されています。

さらに、夜に明るい環境で過ごすとがんになりやすいという研究結果も報告されています。タイムシフトワーカー(飛行機の乗務員や、看護師など)は、肥満やがん、心筋梗塞、うつなどの病気になりやすいという調査報告もあります。

日が暮れたら休む…という生活は現代人には無理でしょう。しかし健康のためにパソコンやスマホは夜9時、10時には終了させて、リラックスしたり、本を読むなど、ブルーライトから離れるように心がけたいものです。

22時以降は画面を見ない生活を

実は、僕自身「22時以降はパソコン画面を見ない」と決めて実践したら、てきめんに効果がありました。それまで就寝前になっても高いままだった夜間の血圧が、正常値に戻りました。午前中は上がり、夜になると下がるという正常な血圧リズムを取り戻したのです。また、以前は睡眠中に目が覚めることもよくあったけれど、今は朝までぐっすり眠れています。試しに睡眠の深さをチェックしたら、深い眠りが以前より圧倒的に増えていました。

当初は「最近メールの返信が遅くないですか?」と秘書さんから叱られたりしたけれど、今はそれもなくなりました。なぜなら、そのぶん能率が上がったから。昼間のうちにメールチェックは全部済ませて、22時以降、仕事をしなくてもよくなったのです。毎日、夜は読書をしたり、お風呂にゆっくり入ったりと、週末のようにのんびりとした時間を過ごせます。するとごきげん度もアップして、翌日は朝からまた能率よく働けるという好循環。あと1?2年したら、「18時以降はパソコン画面を見ない」と宣言しようかと思っているくらいです。

太らないためにも、質のよい睡眠をとるためにも、いい仕事をするためにも、夜はできるだけパソコンやスマホの画面から強い光を浴びるのを避け、静かな環境でゆったりと過ごしましょう。健康で快適な毎日になります。

=Profile=
坪田 一男(つぼた かずお)

慶應義塾大学医学部教授・慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表。1955年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業。ハーバード大学留学、クリニカルフェロー修了。2000年より最先端のアンチエイジング医学を学び、医療界に積極的に導入。現在、日本抗加齢医学会副理事長、日本再生医療学会理事、学会誌「アンチエイジング医学」の編集長、慶應義塾大学SFC研究所ヘルスサイエンスラボ代表などを務める。南青山アイクリニック手術顧問を務め、眼科専門医による安全なレーシック(近視手術)の提供・指導も行う。『ごきげんな人は10年長生きできる』(文藝春秋)など著書多数。http://www.tsubota.ne.jp/

台湾ASUSTeK Computerは10月29日、Windows 8とAndroid 4.2.2をデュアル搭載し、ノートPCとタブレット、デスクトップPCの3つのスタイルで利用できる「TransBook Trio」(トランスブック・トリオ)を11月2日に発売する。オープン価格で、実売予想価格は13万9800円前後。

ディスプレイを備えたタブレット部と、「PCステーション」と呼ばれる着脱式キーボード部で構成。タブレット部とキーボード部を接続し、WindowsとAndroidをワンボタンで簡単に切り替えられる「ノートPCスタイル」と、キーボード部を取り外してAndroidタブレットとして使う「タブレットスタイル」、キ2013-10-30_174349_2ーボード部を外付け液晶ディスプレイやプロジェクターに接続し、Windows 8デスクトップPCとして使う「デスクトップPCスタイル」の3つのスタイルを1台に集約した。

CPU、メモリ、ストレージも2つ搭載し、WindowsデスクトップとAndroidタブレットの2台のデバイスとして同時使用も可能。Windows用にはCore i7-4500Uと4Gバイトメモリ、500GバイトのHDDを、Android用にはAtom Z2560と2Gバイトメモリ、16Gバイトフラッシュメモリを搭載する。

ディスプレイは、10点マルチタッチ対応11.6インチフルHD(1920×1080ピクセル)IPS液晶。タブレットはIEEE 802.11a/b/g/n、PCはIEEE 802.11a/b/g/n/ac(ドラフト)に対応する。タブレット部に500万画素背面カメラ、92万画素前面カメラを備える。

バッテリー駆動時間はタブレット部が約5時間、キーボード部が約5.6時間、タブレットとキーボードを合体させ、Androidを利用した場合は約13時間。合体時の本体サイズは304.92(幅)×193.78(奥行き)×23.6(厚さ)ミリ、重さは1.7キロ。タブレット部のみなら304.92(幅)×193.78(奥行き)×9.7(厚さ)ミリ、重さは約700グラム。
http://www.asus.com/jp/

2013-10-29_212937_2

岡山大地球物質科学研究センター(鳥取県三朝町)の中村栄三教授(地球化学)らは、ロシア南部のチェリャビンスク州に2月に落下した隕石(いんせき)を分析し、小惑星探査機「はやぶさ」が2010年6月に持ち帰った小惑星イトカワの微粒子と鉱物組成などが似ており、同じ天体に含まれていた可能性があることを突き止めた。

中村教授らは今年3月から、ロシアのウラル連邦大などから提供された隕石の破片25個(直径0・5?4センチ)を解析。11年4?5月に分析したイトカワの微粒子のデータと比較した。

その結果、酸素同位体(3種類)の割合が酷似している▽カンラン石、輝石などの化学組成に多くの共通点がある▽何らかの物体の衝突で生じたとみられる痕跡が双方にある―が分かった。また隕石の痕跡は衝突時に発生した熱により溶けた跡とみられ、放射性同位体の測定で1億数千万年前のものと判明した。

イトカワの形成過程について中村教授らは11年5月、複数の天体が衝突して生じた破片から成立した可能性があるとする説を発表。今回は解析結果を踏まえ、隕石がその破片の一部だったとする見方を示した。

イトカワの微粒子は微量のため年代測定はできておらず、隕石が同じ天体に由来するとすれば、イトカワの形成時期など成り立ちの解明につながる。中村教授は「イトカワが現在の姿になった年代や過程を探るヒントになるかもしれない」と話している。

2013-10-28_165153_3世界文化遺産の富士山は、巨大地震の強い力で内部にひびが入ると、そこから爆発的な噴火を起こしかねない状態だとする分析結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などのチームがまとめたことが16日、分かった。

直近の噴火は関東地方にも大量の灰を降らせた1707年の宝永噴火。チームは現在の富士山が、この噴火の直前と似た状況だと推定。約300年間マグマがたまり続けているとし、警戒を呼び掛けている。

富士山の地下には、マグマが通った後に冷えて固まってできた硬い岩脈が多数走っている。たまったマグマやガスが密閉された風船のような状態といい、地震による地殻変動で岩脈に隙間ができると、一気に噴出する恐れもあるという。


富士山はできてから約10万年で、国内の火山の中では比較的若い。山頂や山腹などから噴火を繰り返しており、「噴火のデパート」と呼ぶ専門家もいる。

Dandelionは、2005年にロシアのVictor LushnikovというエンジニアがキャノンのEOS用に開発したのが始まりで、その後、別の有志によってフォーサーズ、マイクロフォーサーズ用のDandelionチップが開発され、現在では、ロシア製、中国製などのいろいろなタイプのDandelionチップが出回っていて、1チップ20-30ドル程度で売られている。
「ebay.com」などでは「Af Confirm Adapter」として、チップがすでに付けられた各種マウントアダプタも売られているが、チップだけを買って自作することもできる。

=DandelionをM42マウントアダプタに付ける=

Dandelion01ロシアから届いたのは左図の通りで、簡単な説明書の紙一枚、土台のプラスチック一枚、電子マウントICチップ一枚だけ。
これをマウントアダプタに付けることで、そのマウントアダプタに付けるマニュアルレンズでフォーカスエイドが効くようになる。

Dandelion02
M42マウントアダプタにチップを接着したが、7つの金色のピンがフォーサーズのカメラ本体のピンと接触することでM42マウントのレンズでフォーカスエイドが効くようになる。

Dandelion03

重要なのは、チップが少しでもずれていると、カメラ本体の端子とチップの端子がうまくあわなくなるためチップが動作しません。
最悪のケースでは、モニターに何も表示されなくなりるので接着しなおす必要がある。



=F値と焦点距離の
ログラミング=

取付けが完了するとチップに装着するレンズのF値と焦点距離をプログラムする。
カメラの電源をオンにして、カメラを絞り優先モード(Aモード)にして以下の手順でプログラミングする。

1.プログラムモードにする
カメラのレンズ取り外しボタンを押して、2.5秒以内にプレビューボタンを10秒押し続ける。

2. レンズのF値を設定
例えば、F1.8のレンズの場合は、カメラで、
1)F4.0を選択 -> レンズ取り外しボタンを押す
2)F4.5を選択(1という意味) -> レンズ取り外しボタンを押す
3)F10を選択(8という意味) -> レンズ取り外しボタンを押す  

3. レンズの焦点距離を設定
例えば、50mmのレンズの場合は、カメラで、
1)F5.6を選択 -> レンズ取り外しボタンを押す
2)F4.0を選択(0という意味) -> レンズ取り外しボタンを押す
3)F4.0を選択(0という意味) -> レンズ取り外しボタンを押す
4)F4.0を選択(0という意味) -> レンズ取り外しボタンを押す
5)F7.1を選択(5という意味) -> レンズ取り外しボタンを押す   
6)F4.0を選択(0という意味) -> レンズ取り外しボタンを押す

基本的には、プログラムモードに入ってからは、コマンド + データ値の入力という手順で設定する。
例えば、レンズのF値を設定するコマンドは、「カメラでF5.6を選択 -> レンズ取り外しボタンを押す」を行い、そのあとデータ値を2桁入力する。
また、レンズの焦点距離を設定するコマンドは「カメラでF5.6を選択 -> レンズ取り外しボタンを押す」で、そのあと5桁のデータ値を入力する。
データ値の入力は、「カメラの絞り値を選択 -> レンズ取り外しボタンを押す」ということで1桁のデータ値入力が行える。

絞り値 -> 対応する値
F4.0 -> 0
F4.5 -> 1
F5.0 -> 2
F5.6 -> 3
F6.3 -> 4
F7.1 -> 5
F8.0 -> 6
F9.0 -> 7
F10 -> 8
F11 -> 9

Dandelionチップにプログラミングされた値は、撮影された写真のEXIFデータに反映される。

参考
http://shamada.net/weblog/ago/archives/2010/08/post-14.html

平成22年9月7日に起きた尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖での中国漁船衝突事件後、中国が日本への経済制裁とみられる措置をとって約3年。ハイブリッド車(HV)のエンジンにも欠かせない資源、レアアース(希土類)の輸出規制の強化は日中双方にどのような影響を及ぼしたか。

輸出66%減、代償大きく

対日経済制裁の象徴となったレアアースの事実上の禁輸。レアアース価格は急騰、日本は脱レアアースと中国依存からの脱却を迫られ、企業の投資もかさんだ。しかし、その後は供給2013-10-26_111602_2過剰に陥り、中国のレアアース採掘業は低迷。資源物資を外交交渉のカードにした代償は、決して小さくはなかった。

中国・内モンゴル自治区の包頭市。世界最大のレアアースの技術基地を目指した広大な工業団地の入居企業は少なく、閑散としている。同市に隣接し石炭産地として知られたオルドス市でも、100万人収容できる新市区の住民が3万人に満たず「鬼城(ゴーストタウン)」とさえ呼ばれる。

「町を建設したとき、レアアースで収益を上げている包頭や(包頭から約150キロ離れた鉱山都市の)バヤンオボの富豪の投資も期待したが、バブルははじけた」。関係者はこう語る。不動産と石炭、そしてレアアース需要の冷え込みが重なり、街の景色を変えた。
中国最大のレアアース生産業者、包鋼稀土の株価は今、30元(約480円)程度。ピークだった3年前に比べて、約3分の1に下落。中国税関総署の統計によると、昨年のレアアースの輸出額は前年から66・1%減少し、9億600万ドル(約900億円)にとどまる。

「今年も減少傾向は止まらない。昨年夏ごろから、多くの関連企業は実質的な生産停止に追い込まれている。在庫を少しずつ減らしているのが現状だ」。あるレアアース企業関係者はこう明かす。

厄介な問題はほかにも起きた。レアアースの密輸出だ。輸出規制後、収入が減ったレアアース企業の従業員が密輸業者に転じたケースもあるという。

レアアースは地面の表層近くにあるため採掘が比較的簡単で、密輸業者が「土」として運び出し、安値で売りさばく事案が急増している。密輸出されたレアアースが香港や台湾などを経由して日本に渡ったものも少なくなく、密輸出が「レアアース産業に大きな打撃を与えている」(中国工業情報化省の蘇波次官)。正確な統計データはないが、公式輸出量の約1・2倍と推測する中国メディアもある。

「昨年の釣魚島(尖閣諸島の中国名)国有化の時、中国政府が日本に対し経済制裁を実施しなかったのは、その2年前の反省があったからだ」。中国外交関係者はこう漏らし、日本の官民を挙げた急速な脱レアアースの動きの影響を「見誤った」と語る。

日本企業、ベトナム進出

ベトナ2013-10-26_112256_2ムの首都ハノイから東方に約100キロにある工業都市ハイフォン市。南シナ海に面するディンブー工業団地で、信越化学工業がレアアース磁石の主原料の分離精製をする工場を本格的に稼働させた。

「中国の状況を受けて以降、それまで全く拠点のなかったベトナムでの設立の検討を始めた」(同社)結果だ。投資額は20億円。中国の輸出停止の影響で、レアアース価格が急騰。HVに搭載する高性能磁石に使うジスプロシウムは、23年7月に1キロ3千ドル超と、前年4月に比べ10倍以上跳ね上がっていた。

衝突事件直後の事実上のレアアース禁輸措置は、同社が事業方針を改めて見直す契機となった。磁石を高温状況下でも安定的に使うために用いられるジスプロシウムは、ほぼ中国にしかないのが実情だからだ。

製作工程で発生し、以前は捨てるだけだった端材や切断時の切りくずもリサイクル。今ではレアアース磁石を作るためのレアアース使用量のうち、十数%はリサイクル品から作られている。さらに、ジスプロシウムの使用量を半分にしても磁力を維持できる新製法を開発。「顧客先のほとんどの企業で、ジスプロシウムを減らした磁石を採用している」(同社)という。

しかも、ベトナムには、ジスプロシウムが取れる鉱脈が存在する可能性が高い。同社はカザフスタン産のレアアースの使用も検討中で、中国以外の国に視線を向ける大きなきっかけになった。

世界最高水準の低燃費HVを今月発売したホンダ。今年春からレアアースの再利用技術の開発を本格化した。日本重化学工業の小国事業所(山形県小国町)に委託し、HVの使用済みニッケル水素電池からレアアースを回収して、電池メーカーに販売する事業を今年3月から開始。6月には、HV用モーターの磁石として再利用する取り組みをTDKなどと始めた。

11年に発売したホンダ初のHV「インサイト」の廃車が増えるとみられる2年後から回収のピッチが上がるとみている。日本だけでなく、米欧での使用済みバッテリーも回収していく方針だ。

政府はレアアースの使用量を削減する技術や代替材料の開発、鉱山権益の確保など調達先の分散化を推進。22年度補正予算では、対策費として約1千億円の計上を余儀なくされたが、「中国にレアアースの輸出制限を外交カードとして使わせないようにする必要がある」(経済産業省幹部)と強調する。

世界の対中観、悪化させた」

レアアースの中国依存度は急速に低下した。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、日本の輸入金額に占める中国のシェアは、22年に87・7%だったが、24年には60・4%まで減少。最大の輸出先だった日本の需要減で、中国は同年のレアアース輸出総額を前年比で6割以上減らした。

丸紅経済研究所の鈴木貴元シニアエコノミストは、「日本企業の中国への警戒を高めただけでなく、中国に対する世界の見方も変えてしまった」と話す。中国政府が不当にレアアースの輸出を規制しているとして、日本は米国、欧州連合(EU)とともに昨年3月に世界貿易機関(WTO)に提訴。年内に判断が出る見通しだ。

中国は今も資源を外交の道具としたことを認めていない。政府中枢部からレアアースの禁輸について、直接的な指示はあったのか。

「船長への裁判権行使を早く阻止しないと、国務院(政府)は軍などの対日強硬派に主導権を奪われる。その前に対日圧力をかける経済的手段を探した結果、レアアース禁輸措置が浮上したのではないか」。元経産省の官僚で現代中国研究家の津上俊哉氏はこう分析する。

しっぺ返しを食らった格好の中国について、みずほ総研アジア調査部の伊藤信悟・中国室長は「指導部は政治目的の達成のため、軽々に経済的な手段を利用することが割に合わないと知ったはずだ」と指摘する。

=2013-10-25読売新聞=
中国によるレアアース(希土類)の輸出規制に対し、日本と米国、欧州連合(EU)が共同で世界貿易機関(WTO)に提訴していた問題で、WTOの紛争処理小委員会(パネル)が日米欧の主張を大筋で認める中間報告を通知したことが分かった。

中間報告は、中国がハイテク製品に欠かせないレアアースと、レアメタル(希少金属)のタングステン、モリブデンを対象に導入した輸出税などを問題視している。最終報告は今年末から年明けにかけて公表される見通し。

2013-10-25_180043_2(CNN) これまで確認された中で地球から最も遠く離れた銀河が見つかったとして、米テキサス大学の研究者らが科学誌ネイチャーに研究結果を発表した。太古の宇宙の様子を探る手がかりになるとしている。
この銀河「z8_GND_5296」は、地球からの距離を考えると、現在見えているのは宇宙誕生のビッグバンから7億年後の姿と考えられる。宇宙の138億年の歴史の中で、7億年はまだ初期に当たる。
この銀河では毎年、太陽質量の300倍もの量の水素から次々に恒星が形成されているといい、地球のある銀河系に比べて異常に早いペースで星が生まれていることも分かった。
研究チームは「我々が発見したのは特殊な現象ではなく、初期の宇宙ではこれまで考えられていたよりもずっと速いペースで星が形成されていた可能性が大きい」と話している。

研究チームはハワイのW・M・ケック観測所で赤外線カメラを使って、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた43の銀河「候補」を調べていた。

◎予知研究は前兆現象探求

2013-10-23_125913_2

甚大な被害を出した東日本大震災の後、最大でマグニチュード(M)9クラスとされる南海トラフ沿いの巨大地震が注目を集めている。津波の高さは最大34メートルで、死者32万人、被害総額220兆円という被害が推計されている。しかし、内閣府の調査部会(座長・山岡耕春名古屋大教授)は2013年5月の報告書で「現在の科学的見地からは地震の規模や発生時期を高い確度で予測することは困難」との見解を公表。日本地震学会も12年10月に発表した行動計画に「地震予知は現状では非常に困難」と明記した。地震学は「最悪の事態」を予知できないという結論に国民は困惑せざるを得ない。

地球物理学者で日本学士院会員の上田誠也東大名誉教授は日本におけるプレートテクトニクス研究の第一人者。地震学とは別の分野での科学的研究によって地震の短期予知は可能とする考えから、「地震予知学」を提唱している。地震予知を可能にするため何が必要なのかを聞いた。(聞き手 時事通信社編集局長 安達功、インタビューは2013年8月27日)

安達:「地震予知-現状とその推進計画」(ブループリント)に基づいて1965年にスタートした日本の地震予知計画では観測網も充実し、研究も進歩したと思います。しかし、その結果「予知は困難」と言わざるを得なくなった地震学とはどういう学問なのでしょうか。

上田:地震計で地震の揺れ、つまり地震波を観測し、その結果に基づいて地球や地震のことを研究するのが地震学(seismology)で、大きくは2つに分かれています。1つは地震波を媒介として地球の内部構造(地殻・マントル)を調べる学問。これは地震学の出発点で、19世紀に主に欧州で始まりました。もう1つは、地震波によって地震そのものを調べるのもので、英語では「earthquake seismology」と言います。欧州で始まった地震学がある程度進歩した20世紀になって、地震が起こる地域で盛んになりました。米カリフォルニア、日本、イタリア、ロシアの一部地域などです。
実は、地震学は地震予知にとって直接的にはあまり役に立ちません。地震予知は短期予知でなければ意味がないからです。1週間とか1月以内とかですね。「何年後に何%」というのは地震予知と言うべきではないと思います。それが国民一般の常識ではないでしょうか。自分の生命を救うには1週間ぐらい以内に言ってくれないと困るわけです。
地震の発生を予知するためには、前兆とされる現象を研究し、とらえなければなりません。地震の前兆現象を研究するのが短期予知なのです。ところが、前兆現象とは地震の前に起こる現象なのですから、その大多数は地震そのものではないんです。地震計をいっぱい並べて地震のメカニズムなどを明らかにするのは大切な研究ですが、地震の予知にはあまり役に立たないのです。
5月の報告書の見解は、まさにそのことを言っているのです。地震そのものを研究対象とする地震学では、本来の意味での地震予知、つまり短期予知はできない。ところが、65年に始まった地震予知計画では、地震学しかやってきませんでした。多くの地震計を設置して地震観測をさかんにやり、地震というものがだんだん分かってくれば地震予知ができるかもしれないという建前だったのですね。
しかし、地震の前兆現象はほとんどが地震そのものではないのですから、地震学はベストの方法ではなかったわけです。ほかのことをやらなくてはなりません。当事者はそのことを認識していたにもかかわらず、地震計測以外のことをほとんどしなかった。

◎予知情報が出たことはない

安達:東海沖地震については大規模地震対策特別措置法ができて、79年に地震防災対策強化地域判定会が置かれ、2013-10-23_125945_2静岡県の御前崎などで異常を観測したら、判定会の判断を受けて首相が警戒宣言を発する仕組みができました。それから40年たちますが、この間に日本で予知された地震はありますか。

上田:短期予知された地震は一つもありません。あの法律ができたときの根本的な思想は、もし予知できるとなったときには、政府はいろいろなことをしなければならない。いまそういう法律はないじゃないか、ということでした。予知ができたとしたら、電車を止め、銀行を閉め、学校も休みにし、病院も対応しなければならない。本来はそういう発想だったはずなのですが、やっているうちに予知はできるものだということになってしまった。しかし、いまだ地震予知警報が出たことはありません。
ところで、仮に気象庁が御前崎の地殻変動に異常発生をとらえたとしても、政府は警戒宣言は出さないでしょう。何かシグナルが出ても、これは何だと言っているうちに終わってしまうでしょうし、警戒宣言を出したのに、もし何も起こらなかったらどうなるかと誰でも考えてしまうでしょう。実際問題として、あの法律は死文化していると思います。地震の調査・研究に関する業務を一元的に担うとされる、文部科学省の地震調査研究推進本部が「短期予知」には興味がないことを公にしているのですから。

安達:85~86年ごろ気象庁を担当し、9月1日には判定会招集の訓練も取材しました。首相は本当に警戒宣言を出せるのだろうかとは思いましたが、まさか21世紀になって「予知は困難」となるとは思いませんでした。

上田:少し説明すると、東海地震の予知は地震学ではなく測地学、つまり地盤の上下の動きなどを測る学問に頼っているまれなケースなのです。太平洋戦争終戦寸前に起きた44年のM7.9東南海地震の直前に御前崎周辺の地盤が上昇したということが当時の陸軍によって観測されたらしいのです。その一度だけの報告を頼りに、気象庁が敷いている大観測網は地震計ではなく、地殻変動を測る「ひずみ計」です。 M8ぐらいの地震ならば、44年のような前兆をとらえる可能性はないではないと思います。成功を祈っていますが、それでも警報は出せないでしょう。官庁は本来、警報には向いていないのです。

安達:上田先生は東大地震研時代、プレートテクトニクス研究の第一人者でした。そのころ、地震の短期予知については悲観的だったと聞いています。定年退官ごろ、もしかしたらできるのではないかと思うようになったということですが、きっかけは何だったのでしょうか。

上田:地震研には30年以上いましたが、何人かの人たちは地震予知計画の下で多額の予算をもらい、地震学をやっていました。しかしその当時、教授会ですらそのための予算がどうなっているのかよく分からなかった。分かるのは、地震計を並べて定員が増えて予算が増えてということでした。そういうことを見ていて、これではできないなと思っていました。そもそも前兆現象を対象としない地震学では予知はできるはずがないからです。また、われわれは地震予知(短期予知)をやっていますと公言する教授会メンバーもいませんでした。そうかといって、私にも当てになる前兆現象は思い当たりませんでした。関心もなかったのです。
定年間近になり、プレートテクトニクスの研究は、ちょうどそのころ完成したというか、大事なことは押さえたと思っていました。この辺が潮時かなとも思っていた時に、VAN法(Varotsos-Alexopoulos-Nomikos method)というギリシャの地震予知研究に遭遇しました。VANは3人の物理学者の名前のイニシャルですが、地電流に地震前兆の信号が出るという研究です。ちょうどそのころ、オランダで出しているテクトノフィジクスという雑誌の編集長になり、彼らの論文に関する相談を受けたのです。日本の研究者にも何人かに相談してみましたが、だめな論文だという人が多かった。私の専門ではなかったが、それではと自分でも読んでみたところ、悪くなさそうに思える。予知に成功しているんですね。うまくいっているのにだめとは言えないと思い、その論文を採択しました。84年のことです。これがいけるのなら日本でもやれないかと思いました。

◎地震の寸前に地電流に異常

安達:地電流ということですが、地中に電流が流れているということでしょうか。

上田:地面の中はある程度の電気伝導性がありますから、地磁気の変化などで誘導電流が起きたり、電車が走れば電流が流れたり、いろいろなことが起こっている。3人の研究者は地震の寸前に地電流に異常が起こると言っていました。物理学者だったせいか地球物理学者とは全然違い、場所を示すのにも緯度経度で言わずに「アテネの西方何キロのあたり」などと言うわけです。偏見を持たないで読めば悪くないのです2013-10-23_130016_2が、地球物理学者はハナからこんな素人論文はだめだと思うのですね。

安達:測定ポイントをもうけて、ずっと測っているのでしょうか。地震の前には電気の流れ方が違うということですか。

上田:そうです。物理学者で電磁気学をよく分かる人たちなので、地震の前には地面の中に電流が流れるのではないかという理論的研究を始めていた。そのうち、アテネで地震の被害が出たものですから、何とかしたいという思いから実際に地電流を測ってみようとなったんだそうです。地震が起こった時に地磁気が変わったり、電気が変わったりするだろうという発想はしばしば地震学者以外の人から出ています。物理学者の田中舘愛橘(東京帝大教授、1856~1952)は英国の有名な物理学者ケルビン卿の下で勉強した。帰国後3カ月、1891年にM8.0濃尾地震が起きるや学生を連れて震源地に行き、地磁気変動の観測をしました。半世紀後のブループリントにも地磁気や地電流がちゃんと観測項目に書いてありました。

安達:古い時代から、物理学者は地震と地電流、地磁気の関係に注目していたのですか。

上田:そうらしいですね。これもケルビン卿の下に留学して令名をはせた明治時代の有名な電気の専門家、電気学会の創始者志田林三郎(1855~1892)などもそうですね。

安達:地震学以外では、ほかにもいくつかの研究があるようですね。阪神大震災の時は神戸薬科大学の研究者が地中から放出されるラドンガスの濃度の変化をとらえたと聞いています。自然現象が変化するということですか。

上田:そうです。大地震の前には地殻の状態が臨界的になって、いろいろなことが発生するのではないかと思われています。運送会社の運転手さんが地震直前に神戸の街に入っていったら、ラジオが聞こえなくなったという話もあります。六甲のミネラルウオーターを調べ、地震の際に成分変化があったという研究結果もあります。いろいろな動物の集団移動などの報告は世界各地から沢山あります。しかし、地震学者はそういう情報を聞いても「ああそうか」というふうにしか受け取りません。それは世界的な傾向らしく、ギリシャでもVAN法によってあれだけ予知がされても、地震学者の無関心ないし圧倒的反対を受けて評判はよくありません。

◎ギリシャではVAN法による予知に成功

安達:ずいぶん予知を成功させているということですが。M5.5以上の地震ということでしょうか。

上田:そうですね。M6以上だと被害が出るので彼らは公表しています。2013-10-23_130122_2

安達:地震の発生までどのくらいの時間があるのでしょうか。

上田:数年前までは、信号が出てから2週間から数カ月でした。それでは時間的精度が足りないという声もありましたが、ここ数年は、ある種の信号が出てから数日にまで短縮されています。どうして数日後なのかは今のところ分かっていませんが、そういう例が実際にいくつかある。

安達:これまでVAN法によって警告が発せられ、その通りに地震が起こった例はギリシャでは何例ぐらいあるのでしょうか。

上田:正確には言えませんが、数十例あります。年に1つぐらいはあります。

安達:そういう警告が発せられると、ある程度人口の集中した町では防災、避難活動などが行われるのでしょうか。

上田:行われた例と行われなかった例があります。VANグループが政府に報告しても、多くは無視される。しかし、メディアが気付きます。彼らはあまりメディアが好きではないが、非常に危ない時にはテレビに出て発言する。そうすると地方の行政が動く。それによって多くの人が助かったということは少なくとも3回ぐらいはあります。

安達:VAN法による地電流の観測はギリシャ国内の何カ所ぐらいでやっているのですか。

上田:全国で10カ所ぐらいあります。もっとあったのですが、10カ所ぐらいあればいいということになったようです。

安達:日本国内では地電流の観測は電車などの影響でノイズが入ってしまって、難しいようですね。地電流のほかに電波の伝わり方に変化が起こるようですが、それはなぜでしょうか。

上田:確かに日本ではノイズのために地電流の観測は実用的ではなさそうです。電波の伝わり方の変化の方が測定ははるかに容易です。なぜ変化が起こるのかについては、まだ一致した見解はありません。みんなが研究しているとしか言えませんが、電波の伝わり方に異常があるということは、電波が伝わる経路、主に地球を取り巻く電離層に変化があるということです。「地震が起きる前に電波が発生する」という有望な例もありますが、多くの例はFMなどの放送波や標準電波(JJY)が経路の変化によって違った振る舞いをするということです。

安達:ラジオではAMの電波は電離層と地表でそれぞれバウンドして比較的遠くまで届きますが、FMの電波は反射せずに電離層を突き抜けてしまうので、遠くまでは届きませんね。ただ、FMにしても気象状態などによって受信状態が違ってきます。それと同じようなことが地震の前にあるのでしょうか。

上田:まさに、そういうことです。その現象は、八ケ岳で天文観測をしている串田嘉男さんが95年の神戸地震の前兆として発見したもので、串田さんは現在も全国的に観測を続けています。これは面白いと、北海道大学の森谷武男さんたちも研究を始めました。観測は北海道だけですが、いい結果が出ています。また、フランスは人工衛星を使って上層大気中の電波放射強度などを測定し、統計的に有意な結果を報告しています。アメリカでも最近では盛んな研究が始まっています。

◎「地震ムラ」はなぜできた

 

安達:地震予知を名目にした地震観測研究の研究費は国全体としては莫大なものです。一方、地震学以外の物理学、化学などの分野での地震予知研究には予算が付かず、研究として認めてももらえない。先生は地震学と防災行政について「地震ムラ」と呼んでいますが、その地震ムラはあんなに大きな地震も予知できなかった。国民には強い不信感があると思います。地震ムラはどうしてできてきたのか。

上田:ブループリントによって国家予算が付きました。予算の使い方を地震学者に相談すれば、地震計をいっぱい並べて観測網を充実させましょうと言うわけです。地震学からすれば、当然のことだと思います。どっさりお金が付き、観測所もできるし人も雇う。そうなると、これで十分という状態にはならないんです。来年もその次の年も予算が付くとなると体制ができてしまい、別のことに切り替えますということができなくなる。永久的事業になってしまうんですね。それが地震ムラです。

安達:地震行政というのができて、その中で予算の配分がされてくると、予算確保を毎年して、それを拡大していこうということになるわけですね。

上田:そうです。地震は頻繁に起こりますから、地震計が増えれば観測する人ももっと必要になるわけです。人も増えるし予算も増えるしで、止めどもないわけです。国家予算は決まっているので、それを独占してしまっては、地震以外の観測が必要だという人に対しては、お金も人もいかない。産官学の共同体ができてしまった原子力ムラと同じです。それを崩すことは今でも困難ですね。

安達:ブループリントには地震観測だけではなく前兆現象の研究も書かれていたが、それが地震ムラでは行われなかった。地震学者はそれで地震が予知できると考えたんでしょうか。

上田:短期予知は出来ないことはよく認識されていたと思います。しかし、出来ないと明言しては元も子もなくなるので、地震予知ということばを非常にあいまいに使って、将来、地震予知に役立つだろうということでやってきたわけですね。役に立たないとは言えないですからね。

安達:メカニズムを解明すれば、何らかの形で地震の発生をつかめる可能性があるということですか。国民もみなそう思っていたと思います。先生は地震学ではなく前兆現象を研究対象とする「地震予知学」の講座を大学に設け、研究者を少しでも増やすべきだと提唱されています。地震の短期予知研究の現状と予算はどうなのでしょうか。

上田:ここで一つ最近の地震学について言えば、日本は地震予知計画で地震観測網をたくさん作った。さすがにこれだけ観測網が整うと地震学の方でも面白い研究が出つつあります。東日本大震災の前に震源がだんだん移動していったことが分かったとか。ある値が変わったとか、そういう種類のことが地震学者からも出てきました。やっと長年の地震学のあてどもないような努力が実を結びつつあるとも言えるような気がします。

安達:地震学の観測データを精査したことで、何らかのことがあったということですね。将来の短期予知に結びつくのでしょうか。

上田:そうなるといいですが、どうでしょうか。他の地震ではそういうことは見つかっていないんですから。しかし、地震学の成果が役に立つような気配は見えてきたとは言えるでしょうね。

◎予知研究の予算は1700万円程度

安達:地震学以外の予知研究は研究者も少なく、研究費も非常に少ないということですが。

上田:現在、地震の短期予知をやろうと言っているのは、日本では20人ほどです。地震学者もいますが、大勢は電波工学者、電離圏研究者、物性物理学者とかいろいろで、生物学者まで入っています。ほとんど研究費というものはないです。みんなそれぞれ工夫してやっています。何がしかの予算がついているのは北海道大学、東海大学くらいのもの。地震ムラは年間数百億円も使っているが、大学における地震予知研究の名目では4億円しかありません。14の大学が参加しているにもかかわらずです。しかも、その大部分は地震学者が使い、地震学以外の予知研究に役に立てようというのは1700万円程度です。これでは研究はとても無理です。
その理由は単純です。地震の前兆現象というのは前兆ではあっても地震を起こす原因にはなりませんから、地震学者が興味を持たないのは当然なんです。つまり、地震予知は地震学の目的ではありえない。「地震学」と「地震予知学」は違う学問なのです。地震学の講義はいろんな大学にあるが、地震予知学というのはひとつもない。しかし、前兆現象についてこそ、基礎研究を十分にやらなくてはいけないのです。先ほど言及したたくさんの前兆現象のどれが、科学的に意味があるものなのか。そして、それらはどうして発生するのかなどの研究です。そういう「地震予知学」の講座がどこの大学にもないから、それをつくりましょうというのが私の念願です。武田信玄ではないですが、人は城です。人がいないんです。目の前で地震が起こるかもしれない静岡あたりの大学がそれを作ってくれたら本当に世のため、人のためになるでしょう。それほどお金はかからないんですよ。

安達:地震学は地殻にかかる力の作用によって、ひずみがたまって地震が起こるメカニズムを研究する物理学の一分野ですね。しかし、もっと範囲を広げると予知を可能にするいくつも方法がある。地震の周りで起こるいろいろなことをまず科学としてとらえ、可能性のあるものを一生懸命研究しましょうということですね。前兆であるかもしれない現象があるにもかかわらず、長い間、科学の対象にしてこなかった現実があるということですね。

上田:その通りです。私は予知は可能と考えています。既に射程に入っているとさえ言えます。前兆かもしれない現象を科学の対象としてこなかったのは、地震学が悪いのではないんです。それは守備範囲ではないんですから。ただ、地震学者がもうちょっと広い視野を持っていたらよかったとは思いますがね。

安達:先ほど名前が出たケルビン卿が空中を飛ぶ機械について1895年に無理だと言っていたようですね。ところが、1903年にライト兄弟が飛んでしまった。こういうことが科学の歴史にはあります。地震学者が現在、地震予知は困難と言っているが、数年後には何らかの前兆をとらえる可能性があるということでしょうか。

上田:そう思います。地震学ですら前兆をとらえる可能性があります。しかし、研究をするには圧倒的に予算がないんですね。みんな途中でやめていく。大学院生がやっていても就職は別のところにしてしまうんです。

安達:2007年の学士会会報に掲載された講演録の中で、先生は「地震被害で最も深刻なのは人命の損失。地震予知ができれば人命は劇的に助かる」と話しています。地震学は「予知は困難」としましたが、可能性がある分野が存在することをわれわれはもっと知らなければならないと思います。その点に関して、マスコミはきちんと役割を果たしてきたのだろうか。われわれも地震ムラの中にいたのではないか。東日本大震災では多くの人命が失われました。地震の犠牲者をできるだけ出さないために、科学はあらゆる可能性を探究する必要があると思います。

上田:地震を予知すれば人命は助かるんです。短期予知はしないという人もいますが、なぜ、そんな簡単なことが分からないのかと思います。ただ、先ほど申したように仮に予知できても政府は宣言を出さないだろうと思います。ですから、私はこれは民間セクターの仕事ではないかと思うようになりました。実際に地震予知に対する社会的需要はものすごく多い。病院、企業、学校、交通機関などにとっても非常に必要なわけです。政府は当てにできないのだから、お金を出してでも情報を買いたい。そういう喫緊の需要のために予知を行う会社が必要だと思う。そして、そういう会社には、目覚めた大学研究者が積極的に協力していく。それは最もいい形の産学協同ではないでしょうか?大いに進めていくべきだと思います。

安達:基礎的な研究は大学と民間でやる。地震予知学講座の予算は確保したいということですね。地震学以外の研究としては地電流、地磁気、ラドン、地下水の変化などいろいろお話にありましたが、現状ではこのどれが有力と考えていますか。

上田:われわれの一致した意見は、優先順位はあっても、全体として研究すべきだということです。ラドンだけでも井戸の水の変化だけでもだめだと思います。短期予知は、まさにまだ研究段階なのですから。

安達:地震学の分野でも新しい研究が出てきている。予知の可能性を追究してもらいたいということでしょうか。

上田:そういうことです。メディアについていえば、体制側や行政の言うことに事大主義的に従い過ぎに見えます。予知より防災などという二者択一論に乗っているのもどうかとおもわれます。予知も防災のためなのであって、排他的関係ではない。もう少し考えてほしい。そして「短期予知研究こそ進めるべし」という大論陣を張ってほしい。そうしないと人命が救われないですよ。

ログインパスワード入力画面

Windows8ではサインイン時にパスワードの入力を求められるが起動するたびに入力するのは面倒なもの。そこで、ログインパスワードの入力なしでWindows8に自動サインインする方法を紹介する。

サインイン時のパスワード入力を不要にする方法

1.「ユーザーアカウント」画面を表示する

ファイル名を指定して実行

キーボードの「Windows」キー+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」画面を表示し、「netplwiz」または「control userpasswords2」と入力。「OK」をクリック

2.パスワード入力を無効にする

パスワードの無効化

「ユーザー」タブの「ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要」のチェックを外す。「OK」をクリック

3.パスワードの確認

パスワード入力

設定確認用にパスワードを入力し、「OK」をクリック

うなじや首の後ろが凝る。凝るだけではなく鈍い痛みも。頭やこめかみがズキズキする。目がかすむ。耳鳴りがする。腕がしびれることもある・・・こんなふうに「首こり」は、さまざまな不調を引き起こすきっかけになる、注意が必要な症状です。

このとき凝っているのは、首の後ろの4つの筋肉からなる「後頭下筋群」。後頭下筋群は、頭の後頭骨から頸椎2番までを、縦や斜め方向に立体的につないでいる筋肉群です(下イラスト)。

2013-10-09_122531_2

首の付け根の筋肉の凝りが頭や目の神経を圧迫する 後頭下筋群は、小後頭直筋(しょうこうとうちょっきん)、大後頭直筋(だいこうとうちょっきん)、上頭斜筋(じょうとうしゃきん)、下頭斜筋(かとうしゃきん)という四つの筋肉で立体的に形成されている。悪い姿勢によってこれらの筋肉群が硬直するとその表面を覆っている僧帽筋(そうぼうきん)も硬直し、うなじから肩全体がぱんぱんに凝る。後頭下筋群がある場所には頭や目、耳の領域を支配する神経が密集しているため、凝った筋肉に圧迫されるとズキズキとした頭痛、目のかすみ、耳鳴りなども併発しやすい。

私たちが見たい物を見て、嗅ぎたいものを嗅ぎ、聴きたいものに耳を傾けるときにこの筋肉群の微細な動きが欠かせません。では、後頭下筋群がなぜ凝るのか。最も大きな要因となるのが長時間の「座り姿勢」です。あなたの座り姿勢をイメージしてみましょう。猫背であごを前に突き出していませんか?



猫背になると目線は自然と下向きになりますが、それでは見たいものが見えないので猫背の状態で顔を正面に向けることになる。すると、首の後ろにある後頭下筋群に頭の重みが一気に集中し、筋肉はぐっと縮まって硬直します。さらに、「同一のものを見続ける」ことも悪化を促します。後頭下筋群は目の動きとともに動く一方で、頭を固定する役割もあります。パソコンの画面のあちこちに視線を移すには、両方の働きが常に要求されます。すると、首の後ろはずーっと緊張状態に。後頭下筋群が硬くなると、その表面を覆う僧帽筋も硬くなるので、うなじから肩全体に重だるい鈍痛がする、という人も多い。あごを突き出すことで、首の皮膚が伸びて、結果として二重あごの原因にもなります。

もちろん職場のストレスも首こりを悪化させます。イライラすると無意識のうちに歯をぐっと食いしばり、眉間にシワを寄せ、肩に力が入るもの。このような姿勢も首の後ろを硬直させてしまうんです。 

2013-10-09_122807_thumb

■首には頭、目、耳につながる神経が集中している

このように、デスクワークは首こり要因のオンパレード。日中はデスクワークをしていて朝夕の通勤時はスマホの画面を凝視、なんていうのは、はっきりいって最低です(笑)。これでは首が休む暇がない。せめて電車の中では車窓からの風景をぼんやりと眺めましょう。

後頭下筋群が凝ると、ここに密集している後頭下神経、大後頭神経、小後頭神経といった神経が圧迫されます。これらの神経は、頭の後ろ側や耳、目など幅広いエリアを支配しているため、圧迫されると耳鳴りがしたり、目がかすむようになる。頭痛が起きることもあります。また、緊張しやすく歯を食いしばる癖の人は、かみしめる筋肉と連絡している三叉神経が圧迫を受け、こめかみがズキズキ痛むこともあります。首には自律神経も通っているので、冷や汗をかいたり全身が冷えるなどの不調も現れやすくなります。

首の周囲に湿布を貼ることは、炎症を抑えて痛みを抑えるという意味では有効ですが、筋肉をほぐすわけではないので、一時しのぎにしかなりません。

首こりの自覚症状があるならば、「硬くなった筋肉群が神経を取り囲んで押さえつけているんだ」という意識を持ちましょう。そうすれば、悪化する前にセルフケアの大切さを実感できるはずです。

首こりの改善法は、凝っている後頭下筋群をほぐすこと、と非常にシンプルです。

まず、その場で気持ち良さを実感できるのが「もみもみマッサージ」です。首が凝りすぎて手を挙げるのもつらい、というときは、机にひじをついて行うといい。それでもつらいときは、大きなクッションを机に置いて頭をもたせかけて行うと首にかかる重みが軽くなり、さらにほぐしやすくなります。

首の後ろの、たくさんの神経が走っているラインを上から下にほぐしていきましょう。最初は「頭と首のつなぎ目」から。後頭下筋群は骨のすぐ近く、奥の方にあるので、表面的に行うだけではほぐれません。指を奥に差しこむような気持ちで圧迫し、力を弱めずに首の内側方向へ小さな円を描くようにほぐしていきます。さらに下に移動しながら小さな円を描いていくと、ぱんぱんに張った僧帽筋もほぐすことができます。

ストレスを強く感じている人は、かみしめ癖があると思うので、かむ筋肉と連動しているこめかみもほぐします。こめかみに指を当てて歯を食いしばると、こめかみが盛り上がるのを感じるはず。この位置をゆっくりとほぐしていきます。

丁寧にほぐしてみると、意外な場所にこりこりと固まりのようなものを感じるなど、思った以上に凝っていることに気づくはずです。首の後ろがほぐれれば視界がスッキリして仕事の能率も格段に上がりますよ。

首の凝りを外側からほぐしたら、次は体の動きをつけながら深層部からほぐしましょう。

「丸まり&反らし体操」では、両手を後頭下筋群の辺りに置き、あごを引いて後頭下筋群を伸ばします。さらに背中を丸めることで僧帽筋もしっかりと伸ばす。起き上がったら、両ひじを後ろに引いて胸を開きます。これで猫背も改善していきます。この一連の動きで、後頭下筋群が奥の方からじんわりとほぐされます。







今回はほぐす対策に加えて、仕上げに筋膜ストレッチを行いましょう。筋膜とは、筋肉を覆う薄い膜のこと。猫背であごを突き出す、という悪い姿勢を常にとっていると、筋膜の一部分がねじれたりひきつれたりして、硬くなってしまいます。こうなると、いい姿勢をとろうとしても筋膜に引っ張られてなかなか難しい。

実は凝りをほぐしたときこそ、筋膜を理想的な位置に正す絶好のタイミングなんです。座り姿勢における筋膜リセットに効果的なのが「腕の押し引き体操」。まずは体の軸を意識しないで両腕を前に出し、次に後ろに引いてみて。前に出したときに体がぐらぐら揺れ、後ろに引くとあごが出るようなら、筋膜が悪いバランスで固まっている証拠。ポイントは、天井から頭がつり下がっているように体の中心軸を意識すること。軸を意識し、ぶれないように注意しながら両手を前、後ろに動かすことで筋膜に「正しいつながり」を教えこみましょう。

筋膜に再学習をさせるには、軸を安定させる「Stability」と動かす「Mobility」の組み合わせが重要。ここでは最も効果的な前後運動を紹介していますが、軸さえ意識すれば、平泳ぎの動きをしてもなんでもいいんですよ。気づいたときにこまめに行い、体の軸が安定するようになれば、普段の座り姿勢がきれいになって首こりも起こりにくくなる。もちろん、二重あごもスッキリしますよね。

■効果がないときは別の病気が疑われることも

今回紹介する対策は、1回行えば、首の後ろの血流が高まるため、その場で楽になります。1回で状態が良くなるのが当たり前だからこそ、「何も変わらないとき」は注意した方がいい。首の後ろをもんだり、運動をすることによって症状が悪くなったりフラフラするとき、また、常に頭にうずくような痛みがあるときは別の病気が疑われるので医師に相談しましょう。

なお、もみもみマッサージは、交通事故やスポーツによる負傷でむち打ち症になったことがある人、転倒して2~3日気持ち悪かった、という経験がある人は行ってはいけません。このような人は首を支える靱帯が緩んでしまっている可能性があります。マッサージで筋肉を緩めることによって筋肉の首を支える力が弱まり、気持ち悪くなるなどの症状が現れる恐れがあるためです。首まわりはデリケートな場所なので、取り扱いには注意してくださいね。

このアーカイブについて

このページには、2013年10月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2013年9月です。

次のアーカイブは2013年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.2.13