2013年6月アーカイブ

2011年ごろからブルーライトカットめがねが続々と登場し、1つのトピックを形成している。ブルーライトとは、その名前のとおり可視光の中の青色の光で、科学的にいうと380ナノメートルから495ナノメートル前後の波長を持つ光だ。
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太陽光などの可視光線に含まれているブルーライトに注目が集まったのには2つの理由がある。1つはおよそ10年前に、人間の目に視覚情報処理ではなく生体リズムをコントロールするための光受容体の存在が確認されたこと。これがブルーライトを感受する光受容体だったことから、サーカディアンリズム(概日リズム、体内時計)との関連が研究されはじめた。

もう1つは、LEDを使った照明や液晶ディスプレイなどの普及だ。PCやスマートフォン、タブレット端末などのLEDディスプレイは、それ以前に使われていたブラウン管や冷陰極管をバックライトに使う液晶ディスプレイに比べて、ブルーライトを多く発光する。ブルーライトはほかの可視光線に比べて強いエネルギーを持つ。スペクトル的に青色光のすぐ外側に位置する紫外線が、日焼けの原因となったり、消毒に使われたりするほど高いエネルギーを持つことからも想像いただけるだろうか。

PC作業が続くと、目がしょぼしょぼしたり、ピントが合わせにくくなったりする経験を持つ読者も多いだろう。その一因としてブルーライトの存在が挙げられる。ブルーライトを多く見つめすぎることで、眼精疲労の原因となったり、体内時計が狂って睡眠障害を引き起こしたりすることが分かってきたのだ。

2012年10月9日に、眼科医らが集まって設立されたブルーライト研究会が、LED照明をテーマにしたシンポジウムを開催した。今回は、米カリフォルニア大学でLED照明を専門に研究するチャールズ・ハント教授が来日し、LED照明から出ているブルーライトのメリットとデメリットについて講演を行った。ハント教授は、米国で「The Blue Light Group」という学際的な団体を創設した人物でもある。


冒頭、ハント教授は、環境対策や省電力のためにLEDの普及が世界全体で進んでいることを紹介する。

「米国の年間消費電力のうち、人工光が占める割合はおよそ20%です。これをLEDなどすでに存在している効率的な光源に置き換えることで半分が削減できます。日本でどうなっているのかは分かりませんが、米国や英国、カナダ、オーストラリアなどではエジソンが発明した伝統的な電球は段階的に廃止することになっています」

2013-06-17_220425_2それでは、なぜブルーライトはLED照明から多く出るのだろうか。その答えは、現在、普及帯にあるLED製品の製造方法にあった。1つは赤、緑、青という3つのLEDを発光して、白い光を作る方法。いわゆる光の三原色の応用だ。しかし、この方法は光の表現力が乏しく、何よりもコストが高くつく。

現在、主流となっているLED製品は、主に460ナノメートルの波長を持つ青いLEDを光源として、青い光に黄色などの蛍光色素を反応させて白い光にしている。上記の方法に比べて効率の良さは劣るというが、光の表現力は及第点、コスト面でも改善可能という。つまり、LED照明からブルーライトが多く出ているというよりは、もともとLED照明というものがブルーライトを光源とするものだったのだ。

ブルーライトカットめがねの登場で、そのデメリットばかりが強調されるが、メリットも多い。例えば、教室の照明をLEDにすると、眠くなりにくくなり、集中力が増すという研究報告がある。学生や老人、航空管制官のような安全面の仕事に従事する人、病院で働く人がいる環境にはLED照明が向いているというのだ。また、季節性うつの解消にも役立つ可能性が指摘される。

さらに、国内でも交通信号がLEDに置き換わっているが、ハント教授によればLED信号は夜間、ドライバーの注意力を向上するという。このほか、公共空間では明るいLED街灯が防犯に役立つそうだ。

蛍光灯では緑っぽく、LEDでは青っぽく見える

一方のデメリット。ハント教授が真っ先に挙げたのは電球に比べて色の表現力が乏しいことだ。基本的に青みがかった状態になり、人の顔は血色が悪くなったように見える。美術館や博物館などでは展示物の色合いが変わるだけでなく、ダメージを与える可能性もあり「もはや災害レベル(笑)」とジョークまじりで話す。

そして冒頭でも紹介した健康への害だ。まず、ブルーライトを浴びると、睡眠に関連性があるメラトニンの生成を抑制する可能性が高い。例えば、時差ボケを解消するためには太陽光を浴びるとよいといわれるが、これは太陽光に含まれるブルーライトを浴びるとメラトニンの量が減るからだ。

体内時計では、メラトニンの量が増え始めるのは午後9時ごろから。そして朝7時30分ごろになると生成が止まる。ブルーライトを夜間に多く浴びてしまうと、このサイクルが狂ってしまい、睡眠障害を引き起こす可能性につながる。

ハント教授は、「LEDバックライトのPCを使うのではなく、冷陰極管バックライトのものを使う。アンバー色(黄色)のレンズの入ったサングラスをかける。個人的な空間ではハロゲンランプを使う」といった対策を挙げた。

●眩しく感じやすい『ブルーライト』とは

可視光線(波長 380nm ~ 780nm、人間が見ることの出来る光)の中で、波長の短い 380nm ~ 500nm の光を『ブルーライト(青白い光)』という。
ブルーライト
ブルーライトは、紫外線(波長 10nm ~ 380nm、UV-B:280nm ~ 315nm、UV-A:315n ~ 400nm)に近い波長光のため、エネルギーが強く、眼への負担が心配されている。
ブルーライトはエネルギーが強い
また『ブルーライト』は短い波長のため、空気中の粒子にぶつかりやすく散乱しやすいので、『眩しさ』や『チラツキ』の原因になる。
『ブルーライト』は散乱しやすい
現代社会では、自然界の『ブルーライト』だけでなく、人工的な『ブルーライト』がパソコンの液晶モニターや液晶テレビ・LED照明などから多く発せられており、人体への影響が懸念される。
一般的なLED液晶モニターの分光


●『ブルーライトカットレンズ』には大きく分けて2種類

どちらのレンズも『ブルーライト』を軽減する効果があり以下の特徴がある。

1.ブルーライトカットカラー
特殊な染料を使ってレンズにカラーをつけることで『ブルーライト』を軽減する『カラータイプ』。
『ブルーライト』を軽減する効果が強い。
レンズに色が付くので目立つ。見る対象の色が変わって見える。カラー種類・カラー濃度はメーカーにより濃度約 10% ~ 50% 。
2.ブルーライトカットコート
レンズ表面のコーティングで『ブルーライト』を反射して軽減する『コーティングタイプ』。上記カラータイプよりも『ブルーライト』を軽減する効果は少ないが、基本的に無色のレンズのため使いやすく、対象物の色味の変化も少ない。



『ブルーライト』をカットすることで、コントラストが向上する

眼に入った光は波長によって焦点距離が変わる。
『ブルーライト』は、短い波長の光のため、網膜の手前で焦点を結び、通常は、青い光から赤い光までの焦点距離の差が大きいためボヤケがおきるが、『ブルーライト』をカットすることで、焦点距離が短くなりコントラストが向上するので物が見やすくなる。

 

2013-06-02_161804_2(CNN) 直径2.7キロの巨大な小惑星「1998QE2」が31日、衛星を伴って地球の近くを無事に通過した。

米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(JPL)は米東部標準時間午後5時、短文投稿サイトの「ツイッター」上で小惑星が無事に地球付近を通過したと発表した。

1998QE2は、地球から約580万キロの距離まで接近したが、それでも地球から月までの距離の15倍以上も離れていたため、衝突の危険はなかった。

この小惑星は、1998年8月19日に発見されたことから、1998QE2と名付けられた。「Q」は8月を意味する。直径約2.7キロと巨大で、さらに直径約610メートルの衛星を伴っており、地球に衝突すれば世界規模の大惨事となる恐れもあったため、NASAは監視を続けていた。

1998QE2は最終的に、木星軌道と火星軌道の間に存在する外部小惑星帯に向かう。

ジェット推進研究所によると、この小惑星は2028年7月12日に再び地球に接近するが、その時は今回よりもさらに遠い、地球から約724万キロ離れた空間を通過すると予想されている。

また200年以内に今回よりもさらに近い距離まで接近するが、科学者らは衝突の心配はないと見ている。

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